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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

視察でした

 今日は、清掃リサイクル等調査特別委員会の視察。ほぼまる一日かけて、品川清掃工場と中央防波堤の埋め立て処分場に行ってきました。
 中央防波堤には、23区全域から集まってくる不燃ごみや粗大ごみを破砕処理する施設があります。毎日毎日、とめどなく送り込まれてくる大量のごみ。処理が滞り、あるいは処理されたものを運び出していく流れが途絶えれば、とたんに文字どおりのごみの山です。「非常に緊張感のある施設の運転をしなければなりません」という職員の方のお話が、強い実感を持って迫ってきました。
 緊張感--一時たりともごみの処理を停滞させてはならないという緊張感。そしてもうひとつは、少しでも管理を怠れば、ごみの山が巨大な汚染源になってしまうという緊張感。
 “中防温泉”なるものを知りました。埋め立て処分場に降った雨が、埋め立てられたごみの中に滲み込み、滲み出してきたとき、雨水はひどく汚染された汚水となっています。ごみの自然発熱のせいでしょうか、水温も30度になるとか。そこでいわく、“中防温泉”と。見るからに汚れた水が流れ込む貯水場は、白く泡立っています。驚いたのは、この汚水を処理して下水に排水することに莫大な経費がかけられているということです。最終的に下水に流す、ただそこだけの経費がなんと月1億円!経費だけでなく、どんどん侵食される海、そして暑さ寒さにさらされながら、ごみの管理をしている職員の皆さんの苦労はどれほどか…。
 元はと言えば、買っては捨て、買っては捨てとごみ箱をいっぱいにしてきた私たちの生活が、なんと罪深いことかとあらためて実感。これ以上、東京湾には埋め立て処分場のための海面がないとか。プラスチックごみを清掃工場で燃やすという新たな「緊張」を引き受けるよりも、何とかごみを減らす道を拓いていきたいもの。ごみ問題を、わがこととして。

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