Access
池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

清掃工場の「放射線」

 23区の清掃工場の灰から国の基準値を上回る放射性物質が検出された問題で、12日に、会派として清掃一部事務組合に話を聞きに行きました。いくつか確かめられたことを報告します。
■2週間程度で測定を繰り返す予定。測定の際は敷地境界の空間線量も測る。機器はシンチレーション式サーべイメーターに替える
■豊島、渋谷の両工場は流動床炉で飛灰と主灰が分かれない。そのため、検出結果が(灰全体に拡散され)低くなっていると思われる。他の工場については、測定結果の差がなぜ生まれたかはわからない
■被災地のがれき等は全く入っていない。通常受け入れている持ち込みごみも、排出事業者は確認している
■飛灰については、国が被災地に示した指針では8,000ベクレル以下でも分離して一時保管という考え方だったが、今回、改めて確認したところ、8,000ベクレル以下であれば最終処分場で埋めても可となった
■主灰は水を含んだものの値。飛灰は含んでいない
■作業環境の測定結果が低いことについては、実際に灰のある施設ではなくむしろ密閉性が高いといった事情があるのではないか
 こんな話がありました。敷地境界での空間線量については「影響はない」という認識でしたが、この点は慎重さを欠いた判断だと指摘しておきました。灰中の放射性物質とその影響については、きちんとモニタリングするとともに、外部、特に近隣の住環境への影響をきちんと把握し必要であれば対策を講ずるべきです。このほか気になったことを二つ。
■灰溶融施設は、節電のため、全施設で9月まで停止中
■被災地がれき等について、3年間で50万トン受け入れることで都から区長会に依頼が来ている。検討中
 どちらも大切な話です。

コメント